2024/11/23
ある夜の出来事 麻布警察署一橋交番にて
今年3月30日の夜、その〝事件〟は起きた。まったくあってはならない〝事件〟である。
場所は、警視庁麻布警察署一橋派出所である。一橋の交差点脇にある交番だ。交番の前はちょっとした広場になっている。
夜も更けてきていた11時過ぎにその交番に40代後半の男性と男性より10才ほど若く見受けられる女性がやってきた。男性は多少の酒気が見られた。むろん酩酊はしていない。むしろしらふに近い状態だった。そのとき交番には道でも尋ねている風の男性がいて、カウンター越しに若手の警察官が対応していた。その警察官は、ほんのしばらく男性と話していたが用は済んだのだろう、男性は立ち去っている。
警察官は〝はい、次〟とでもいうように男女を見た。「あのこの人がついてくるんです」。女性が言った。警察官は訳知り顔に、「女性の方、ちょっと、こちらへ」と言って女性だけカウンターの向こうに入れた。男性には、「あんたにはあとから訊く」、と交番の中にすら入れなかった。男性は不満が残ったが、それでも10分ほど交番の外で待っていた。3月末とはいえ深夜ということもあってまだまだ薄ら寒い。酔いも寒さで抜けていく。
待っていた男性に警察官だけが出てきて、「(女性は)あんたとはもう一緒にいたくないといっている。あんたはここで一人で帰りたまえ」、と言ってきた。
「ちょっと待ってくださいよ、仕事の話だってまだ全部していない。帰るわけにはいかない」。男性は気色ばんで警官に訴える。
「本人が一緒に行動したくないと言っているんだ。もう帰れ!」。語気を荒くして警察官は男性に一人でも帰宅をうながす。
「冗談じゃないぜ、どうして警察がオレの仕事を妨害するんだよ!」。男は食い下がる。そして警察官に迫る。手を出さないようにポケットに手を入れてである。
するとやにわに警察官は 「保護します!、強制です!」、と言って男性に迫った。
いきなりかけられた大外刈り。地面に叩きつけられ、頚髄損傷
直後、男性はもんどり打って広場のアスファルトに叩きつけられていた。警察官から大外刈り(!)をかけられたのだ。男性の目から火花が散り、記憶は瞬間、飛んでいった。男性は何が起きたのかまったくわからなかったという。ただ、天地がひっくり返りその直後に背中と後頭部にものすごい痛みが走った。
そのあと数人の警察官が飛び出してきた。そして無理矢理、PC(パトカー)に乗せられ、麻布警察署に連れ込まれた。痛みは消えないまま、今度は麻布警察署の〝檻のある部屋〟に突っ込まれ、尋問を受ける。尋問の間に男性の症状はますます悪くなっていった。頭痛、吐き気、波状的に襲ってくる。
男性の状態があまりにも悪くなったことから警察は男性を聖路加国際病院に搬送した。大外刈りを食らわせた警察官の上司と思われる年配の警察官(警部補)が病院に付き添う。
病院での診断は、全治2ヶ月頚髄損傷、両上肢感覚障害。ドクターはこうも言い残している。『この先半身不随になる危険性も棄てきれない。厳重注意が必要』、と。結局そのあと男性は入院を余儀なくされた。
退院後、男性は麻布警察署に弁護士を通じて、『お尋ね』というタイトルの質問状を送付した。大外刈りが正当だったか否かを問うたのだ。声ってきた答えは、
麻布警察署署長名で、『当該事案にかかる当職員の職務執行は適正におこなわれたものと認識しております』という回答が寄せられた。
以上がことの経緯。
いかに男性が警察官に迫ってきたとはいえ被疑者でもない人を殺傷力のある柔道技、大外刈りをかけ、熨してしまうことが、『適正な職務執行』といえるのか?
男性は全治2ヶ月の頸椎損傷を負い、入院費やその後の通院費用まで払っているという。
こういうにわかには信じがたいことが実際起きている。うかうか交番に駆け込むこともできなくなってくるのか?
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