2025/11/27
― 今回で5回目となる金正恩総書記の訪中で、これまで触れられていた朝鮮半島の非核化に言及がなかったことについて、どのように見ますか。

訪中した金正恩総書記と習近平国家主席
鳩山 北朝鮮が完全に核を保有しているのは事実でしょうから、核保有国同士が、非核化を言っても詮方ない話であり、時代が変わってきたのかな、と思いますね。 ただ、中国も北朝鮮も、核は抑止力としてで、核の先制使用はしないと言っている。ただ、私としては、この両国だけではなく世界の非核化を望んでいますから、核廃棄の選択をすることを期待したいのですけれど、現実的にはそのような一度核を持った国が、核放棄することは未だ歴史的にない話で、そこは非常に難しいことだと思います。
― ウクライナは違ったのでは…
ウクライナは確か…
鳩山 ウクライナは元々ソ連の核を持っていたのですよね。
― 日本の核保有論者はウクライナが核を持ち続けていたら、ロシアから侵攻されずに済んだと言っています。
鳩山 それは、そうかもしれない。
― 鳩山元総理は、北朝鮮の核は、ウクライナから来たかも知れないと言っておられなかったですか?
鳩山 それは、具体的な証拠がある訳ではありませんが、北朝鮮の核開発は自国の技術のみで行ったものではなく、何らかの形でロシア・ウクライナからロシア経由でというか、核武装をする為の技術協力があってもおかしくないと思います。ウクライナと言っても、実際はロシアになるのでしょうが、でもウクライナの核施設からということも考えられなくはないですよね。いずれにしろ、ウクライナ戦争における、ロシア軍への北朝鮮の派兵も含め、そういう協力関係があるということは考えられます。
― 中国にとっては、(ロ朝軍事同盟は)あまり面白くはないかもしれないが、今の中国は、ロシア・北朝鮮より強い立場になっています。

鳩山 今回も習近平・プーチン会談で、基本的には協力関係を高めていこうということが約束されているようです。 両国には競合する部分もあるのでしょうが、基本は協力する方向にベクトルが向いてる、という気がします。
― 北朝鮮は、近年は韓国とは別の国家と言うようになり、統一の意志はあまりなくなっているようです。
鳩山 北朝鮮は韓国を「米国の傀儡」と罵り、敵国扱いしていますね。現状では統一を進めるのは簡単ではないと思います。何とか国家として共存しながら、そのうえで平和を維持できるような体制が確立できればいいですよね。この状況には日本も歴史的に全く責任がない訳ではありませんから。
― 自分たちの体制を守ることが出来れば、いいということでしょうか。
鳩山 自分たちの体制が守られさえすればいいのでしょうけども、その為には朝鮮半島全体が平和である必要がある。平和的統一ではなくても、平和的共存という形が、制度的に担保されてくれば、朝鮮半島は安心できる関係になります。
その為にも、中国や日本が上手くその道を作れる方向に向かって努力することが必要だと思うのです。
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