2025/11/21
― 安倍内閣の時に、村山談話を見直すとか、 河野談話を見直すとか言い出しました。また慰安婦問題で韓国と対立すると、日韓双方の政府がアメリカの支持を頼むような形になり、みっともなかったように思います。
今度の訪中で鳩山民間外交の成果はありましたか。
鳩山 成果ということではありませんが、この時期に「731部隊の映画」が公開され、大きな反響があったと聞きました。

― 映画『南京写真館』もですね。
鳩山 そういう中で、いわゆる反日ムードが高まる懸念があった。
だからこそ、日本から私が出席することに意味があると考えました。 帰国直後の羽田空港で、中国公営放送のCCTVから取材を受けたので、今回の参加の意義について述べました。わずか2分ぐらいの取材でしたが、 1億人の中国人が視聴したそうです。
中国国内の反日ムードに対し、日本国内の反対を押し切って私が訪中した意味を中国国民に少しでも知って貰うことで、 反日感情を抑える役割を多少とも果たせたのではないか、と思います。
― CCTVの記者からは、どんな質問をされたのですか。
鳩山 「訪中の目的は何ですか」と聞かれた。そこで「やはり歴史を軽視してはいけない。日本はかつて軍国主義で間違った侵略を行ってしまった。 多くの命を奪い、 日本人も大勢死んでいる。
それに対するお詫びの気持ちを表し、亡くなられた方々への、ご冥福を祈る為です」と答えました。

習近平主席も昼食会の挨拶で「日本の軍国主義者の侵略に対して我々は 勝利した」という言い方をされ、現在の日本及び日本人と当時の軍国主義者を分けて話をされた。
かつて周恩来首相も日中国交正常化の交渉の席で「悪かったのは一部の日本の軍国主義者で、日本の多くの普通の人々はむしろ被害者であり、中国人と同じだ」と申されました。
現在の日本人と軍国主義者を区別していることに安堵した。
― それは、昔からの中国政府の公式見解として、代々…。
鳩山 そうです。それを繰り返してくれました。日本に勝ったみたいな言い方はされなかったから、良かったと思う。
― しかし、抗日教育は、江沢民が国家主席の頃から盛んに行われるようになりました。
公開された抗日映画はご覧になられましたか?
鳩山 見てないし、見る気もないです。でも、そういった、事実ではあっても或る意味誇張された映画が反日ムードをより煽るのは望ましくないと思います。
ただ、そういうムードが一方にありながらも、 国慶節の連休では、 32億人と言われる中国国民が大移動しますが、中国人が一番行きたい海外旅行先は日本なのですよ。
― そうなのですね。
鳩山 これは中国人の率直な気持ちの表れだと思います。
反日的な行動も一部でありながらも、日本が魅力的な国という気持ちを、多くの中国国民が持っていることは間違いないのです。
聞き手(高橋寛)

米誌ニューズウィークに掲載された風刺画
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