連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.58『万博フィナーレ~その3 最終回』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.58『万博フィナーレ~その3 最終回』
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2025/11/02

「今、歴史の中にいる」
そう実感させるほど、大屋根リングからの花火に感動した。万博最終日、俺と母はパビリ
オンに並ぶのをやめ、イベントを満喫することに決めた。
そのあと、水上ショーとドローンショーも観たのだが、花火の余韻が大きすぎた為、3本
立て映画の残り2本が『Mr.ブー』位の感動しかなかった。しかも、ドローンに至っては
、俺はおにぎりを食べながら観ており、のちにニュースでギネス認定された巨大ミャクミ
ャクの登場にすぐに気付かなかった。ドローンよりも眼前のおにぎりの方が巨大だった俺
だが、母は
「ひょ~!」
と奇声をあげながら、しっかり目に焼き付けていた。
こうしてあと1時間ほどで閉幕となり、パビリオンもすべて閉館となった。各館のスタッ
フが
「アリガトウ~」
と来場者を見送っていた。
「半年間本当にお疲れ様でした」
俺と母は頭をさげて、名残惜しいなか駅へ向かった。
「ぎゃ~電車混んでる!」
そして、すぐに現実に戻った。

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