2025/11/03
― 抗日戦勝利80周年記念行事に出席された際、中ロ朝の各首脳と挨拶や会談をされましたか?
鳩山 習近平主席とは、挨拶を交わしましたが、プーチン大統領や金正恩総書記とは、話をしていません。
― 習近平主席とは、どんな話をされたのですか?
鳩山 「よくいらっしゃいました」という挨拶だけです。彭麗媛・習近平夫人が、日本語で「こんにちは」と言ってくださったのは、嬉しかったですね。
― 習近平夫人は、確か芸能関係の仕事をされていたのでは?
鳩山 中国では大変有名な歌手ですよ。昔は習近平さんよりも、はるかに有名だったと思います。
― 鳩山元総理は、幾度となく習主席と会談されていますね。
鳩山 習近平主席とは、副主席だった時に直接話をしました。 主席になってからは、一対一で会ったことはありません。でも多人数での会談は何度かあります。
― 最初に会われたのはいつですか。
鳩山 最初に会ったのは、 私が総理時代、習主席がまだ副主席だった2009年 12月に訪日された時です。
― 日本に来た時ですか。

鳩山 そうです。当時、海外要人が天皇陛下と会見する際には、一か月前に日程が決まるという慣例(30日ルール)があり、宮内庁が難色を示した。習近平副主席は、それでも天皇陛下との会見を希望
した。宮内庁は「政治的利用」だと反対したのですが、 私や小沢(一郎)先生がプッシュして実現させた。その後いろいろ非難されました。でも、陛下との会見が実現できて良かったと思っています。
将来の国家主席を門前払いしたら、日中関係にとって非常にまずかったと思います。
― 中国人は面子を大切にします。
鳩山 そうですね。30日ルールというのはあくまで慣例で、ビル・クリントン夫人のヒラリー・クリントン国務長官が突然来日された時も、天皇陛下と会見された。アメリカだけ特別とか、そういう話になってしまいますよ。中国には厳格にして会わせたくない。一方、アメリカには、“いつでもどうぞみたいな”。そういうのをルールとは言わない。
― 習近平主席の印象はどうですか。今回は挨拶程度としても、以前会った際に、日本について、あるいは中国について何か語っておられましたか。
鳩山 「日本とも仲良くしたいのだ」という言い方を数年前にされていた。彼は人類運命共同体と言っているわけです。全ての国と仲良くしたい。中でも周辺諸国、特に日本とは仲良くしたいという意思を持っておられることは、数年前に確認しています。
― 数年前ですか。
鳩山 コロナの前じゃないかな。20年か19年だったと思います。中国に行った際に聞きました。
聞き手(高橋寛)
本連載は、主要メデイアが、故安倍晋三元総理の継承を標榜する高市早苗新総理の外交を讃仰する時勢に対抗して、日中関係の重要さと、東アジアの平和維持の大切さを、鳩山由紀夫元総理に語って貰う企画です。

TIMES
政治•経済




