政治•経済 高市総裁が秋の靖国参拝見送り 対韓関係における狙い
高市総裁が秋の靖国参拝見送り 対韓関係における狙い
政治•経済

2025/10/18

高市早苗新総裁が秋の靖国参拝を見送った決断の背景には、特に韓国との関係を巡る政治的・外交的配慮が深く関わっていると見られる。これは、単なる個人的な判断に留まらず、日本が直面する国際環境、特に東アジアにおける外交課題を考慮した戦略的な動きとして読み解くことができる。
まず、靖国神社への参拝は、韓国及び中国にとって、日本の過去の植民地支配や侵略戦争を肯定するものと受け取られ、両国との歴史認識問題を常に再燃させる火種となってきた。特に、高市氏が新総裁として、将来的な首相就任を視野に入れている状況下では、その行動一つ一つが国際的なメッセージとして重みを持つ。
韓国は現在、李在明政権の下で良好な日韓関係を維持している。徴用工問題などの歴史的な懸案を抱えつつも、安全保障や経済面での協力の必要性が高まる中、日本側もこの機運を損ないたくないという強い意向がある。高市氏が参拝を強行すれば、韓国国内で反発を招き、政府間の努力が水泡に帰す恐れがあった。新総裁としての最初の大きな行動で、隣国との摩擦を意図的に避けることは、日韓関係改善の流れを維持し、東アジアの安定に寄与するという点で、極めて現実的な選択であったと言える。
さらに、日米韓の安全保障協力の強化も重要な要素である。北朝鮮の核・ミサイル開発が進む中、三国間の連携は喫緊の課題であり、その足並みを乱すような行動は、米国からも歓迎されない。参拝見送りは、日米韓の枠組みを優先し、共同の安全保障環境を重視するという外交姿勢を示すものでもある。
高市氏のこれまでの言動からすれば、参拝見送りは本意ではない可能性も高い。しかし、総裁という公的な立場と、次期政権を見据えた外交責任を優先した結果、個人的信条よりも国益、特に韓国との関係安定化という外交的利益を重んじた論理的な決断であったと結論づけられる。

(ジョワキン)

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