政治•経済 9.11同時多発テロ
9.11同時多発テロ
政治•経済

2025/09/06

2001年9月11日、米国で同時多発テロ事件が発生した。この事件は、国際テロ組織アルカイダによる計画的な攻撃であり、米国東部時間午前8時46分から約2時間にわたり、4機の民間旅客機がハイジャックされ、意図的に衝突させられた。

最初の攻撃は、アメリカン航空11便(ボーイング767)がニューヨークの世界貿易センタービル(WTC)の北棟(1号棟)に午前8時46分に衝突したことである。機内には乗客81人、乗員11人が搭乗していた。衝突によりビルは炎上し、大量の煙が立ち上った。約17分後の午前9時3分、ユナイテッド航空175便(ボーイング767、乗客56人、乗員9人)がWTCの南棟(2号棟)に衝突。両ビルは世界貿易センタービルの象徴的なツインタワーであり、衝突の衝撃と火災により構造が弱体化した。南棟は午前9時59分に、北棟は午前10時28分に崩壊した。崩壊により、周辺地域に甚大な被害が及び、粉塵と瓦礫が広範囲に広がった。

3機目のアメリカン航空77便(ボーイング757、乗客58人、乗員6人)は、午前9時37分にバージニア州アーリントンにある国防総省本庁舎(ペンタゴン)に衝突。建物の一部が破壊され、火災が発生した。4機目のユナイテッド航空93便(ボーイング757、乗客37人、乗員7人)は、乗客と乗員がハイジャック犯と対峙した結果、午前10時3分にペンシルベニア州シャンクスビル近郊の原野に墜落した。この機はワシントンD.C.の議会議事堂やホワイトハウスを標的としていたとされるが、乗客の抵抗により目標に到達しなかった。

このテロ攻撃による死者は、WTCで2,606人(従業員、訪問者、救助隊員等)、ペンタゴンで125人、4機の航空機の乗客・乗員246人、シャンクスビルで44人、合計2,977人に上る(ハイジャック犯19人を除く)。負傷者は数千人を超え、救助活動に従事した消防士や警察官も多く犠牲となった。アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディンが攻撃の首謀者として名乗りを上げ、米国に対するジハード(聖戦)を宣言した。

米国政府は直ちに対応し、ジョージ・W・ブッシュ大統領は国家非常事態を宣言。連邦航空局は全米の航空便を一時停止し、史上初の措置が取られた。事件後、米国は「対テロ戦争」を開始し、2001年10月にアフガニスタン侵攻を開始。アルカイダとその支援勢力であるタリバン政権を標的とした。また、国内の安全保障強化のため、愛国者法が制定され、運輸保安庁(TSA)が設立された。国際社会もテロ対策を強化し、国連安全保障理事会はテロリズムに対する決議を採択した。

この事件は、米国だけでなく世界に衝撃を与え、国際政治、経済、安全保障に大きな影響を及ぼした。WTCの崩壊はニューヨークのスカイラインを変え、テロの恐怖がグローバルな問題として認識された。24年経過した現在も、9.11はテロとの闘いと国際協力の重要性を想起させる出来事である。

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