社会•事件 日本発祥の特殊詐欺と警察の裏金問題
日本発祥の特殊詐欺と警察の裏金問題
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2025/08/28

 カンボジアで、中国マフィアの特殊詐欺拠点に拘束され、電話をかける「かけ子」をさせられていた29人の日本人が、日本に移送中の航空機内で逮捕された報道は、犯罪の国際化を強く印象づけた。

 特殊詐欺犯罪を取材して印象的なのは、警察の捜査にムラがあることである。熱心に捜査するケースと被害者が幾ら被害を訴えても全く捜査しようとしないケースの両極端なのである。今回のケースは、捜査当局が一部メディアに逮捕者の情報まで提供しているので、熱心に捜査しているのだろう。

 問題は警察が動かない特殊詐欺のケースである。以前から一部の特殊詐欺グループが、警察の裏金作りに関与しているという疑惑があった。

 特殊詐欺を組織的に始めたのは、2003年に摘発を受けたヤミ金グループとされる。ヤミ金グループが摘発されたのは、大阪府八尾市でヤミ金の脅迫に追い詰められた老夫婦と夫婦の兄が鉄道自殺をした事件が、きっかけだった。ヤミ金グループのアジトからは、警察対応マニュアルが見つかっており、警察関係者がヤミ金グループにアドバイスをしていたと言われた。

不良グループ「関東連合」も、当時は「オレオレ詐欺」と呼ばれた特殊詐欺を資金源にしていた。無関係の人を抗争相手と誤認して殺害した六本木フラワー事件で逮捕された一味の幹部宅からは、億単位の金が出てきている。

 特殊詐欺は日本発祥の犯罪形態と言っていい。それを今では中国マフィアが、大規模に模倣するようになっている。

 今回、逮捕された日本人は、生きて日本に戻れた幸運を噛みしめ、二度と犯罪に関わらないようにすべきだろう。中国マフィアは、人を殺して臓器にして売るぐらいは平気だ。新宿の麻雀店でも、生きた人間の首を電動丸鋸で切らせる残虐な犯行が起きている。実行犯は死刑判決を受けたが、指示者は、海外に逃亡して行方知れずという。

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