連載•小説 好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.37『自分が書いた本を図書館に借りに行く』.
好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.37『自分が書いた本を図書館に借りに行く』.
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2025/08/17

自分が書いた本を、図書館に借りに行こうと思った。
自著の小説『俺とシショーと落語家パワハラ裁判』が置いてあるからだ。もちろん、本屋
にもあるが、図書館にあるということは、その近隣の住人に届き易く、地域の落語会のよ
うなありがたさにも似ている。
俺は早速、在住の練馬を検索した。光が丘、貫井、稲荷山、南大泉などヒットしたものの
、最寄り駅である練馬駅の図書館には置いてない。なんでだ!勝手に置きに行くぞ!と、
少し悲しかったが、とりあえず、光が丘の図書館へ行くことにした。
入ると、二階建てのエキゾチックな空間の中、俺は奥にある芸能コーナーへ行った。相変
わらず、ここは演芸本が充実している。だが、俺の本はどこにもない。では小説コーナー
の方かと行ったが、そこにもない。館内に資料を探すパソコンがあった為、検索すると、
ヤッター出てきた!んっ?「貸出中」になっていた。俺は人生で初めて、図書館の「貸出
中」を嬉しいと思った。

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