政治•経済 移民政策が参院選の勝敗を分けた
移民政策が参院選の勝敗を分けた
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2025/08/08

 ドイツ、イタリア、イギリス、フランス、アメリカ、カナダなどで不法移民の厳格化、
難民申請の不受理など移民の抑制に転じている。国家観を脅かす思想の流入、犯罪組織の
構築、薬物の乱用など治安悪化が要因の一つ。移民政策の成功例と言われたカナダでも労
働力不足を移民で補い続けた結果、生活コストの上昇、住宅問題、医療の逼迫などを招い
た。G7で唯一日本だけが入管法を改正し外国人材を今後10年間で10倍にしようと狼煙を
挙げている。
先だっての参議院議員選挙で参政党が「日本人ファースト」というキャッチフレーズを
掲げ大躍進した。それだけ国内でも外国人の移民が目立つようになり、外国人に対する日
本国民の意識が高まっていたのだろう。埼玉県川口市のように同郷の外国人が一定のコミ
ュニティを形成しているケースも今では珍しいことではない。
参院選の結果を見ると移民政策に積極的な政党は総じて議席を減らすか比例票を減らし
ている。移民政策に積極的な政党は自民党、立憲民主党、日本維新の会、公明党、共産党
、社民党などである。一方、移民政策に反対するのは参政党、日本保守党、れいわ新選組
である。国民民主党は反対する立場をとりつつも、その反対理由は日本国内での移民の受
け入れ態勢が脆弱であることとしている。つまり、国民民主党は移民政策には実質的に賛
成していると理解して良いのではないか。世論の傾向を眺めつつ国民民主党が移民政策推
進を上手に隠して得票を伸ばしたのは、ある意味、試合巧者と言える。
このような情勢を受けて排外主義の台頭だと非難する声も多いが、移民政策を先行して
いた諸外国の多くが移民抑制に転じている状況や事情を冷静に分析し考慮する必要がある
。移民政策によって日本のアイデンティが脅かされ希薄になると二度と回復することはな
い。民族としての独立した主権の堅持は代え難き崇高な国家の至宝である。
(紅 良作)

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