2025/05/06
まさにカオス 国内最大勢力暴力団六代目山口組で今、何が?
(写真 六代目山口組「山菱」の代紋 Wikipediaより)
国内最大勢力の特定抗争指定暴力団六代目山口組(以下:山口組)で4月18日、ナンバー2の「若頭」が交代した。神戸山口組離脱の元になった強権的な支配体制を敷いてきた髙山清司若頭(77)が新設ポストの「相談役」に就任し、後継に同じ出身団体である三代目弘道会会長の竹内照明若頭補佐(65)を指名した。“長男”の若頭が“親”になるのがヤクザ社会の慣例だから七代目体制への布石といえる人事だ。竹内若頭は三重県出身。昭和59年に勃発した山一抗争では、20代にして一和会側組織を解散に追い込み、今回の分裂抗争でも弘道会傘下組織が戦果を挙げている。稲川会の内堀和也会長と5分の兄弟盃を交わしていることでも知られ“七代目髙山組長”の次と目されてきた人物だ。創設110年に及ぶ山口組の歴史で“相談役”というポジションはなかったため、どういう形で組織に携わるかは不透明だが、人事を含めて強い影響力を残すのは間違いない。
これで司(若頭就任後間髪を入れずに組長就任)、髙山、竹内という三代の若頭が全員弘道会(名古屋市)出身者で占めることになった。今年の夏で六代目体制20年となる。ここで七代目のお披露目となることも考えられる。それが竹内若頭の親分髙山相談役というサプライズか、大親分司組長に倣い、若頭就任直後の竹内若頭になるか注目が集まる。組織上の懸念は、構成員数(準構成員を合わせて)2000人を誇る弘道会一極支配体制が今後も続くのか否かだ。すでに新人事として、若頭補佐を務めた五代目国粋会の藤井英治会長が「顧問」に、若頭付きとして髙山相談役の秘書兼ボディーガードを務めてきた加藤徹次幹部(59:六代目豪友会会長)が若頭補佐に昇格する人事が発表され、次期若頭候補の若頭補佐は、加藤新補佐を含めて7人となった。七代目体制となれば、7人の中から若頭が生まれることになる。一極体制は組内に不満をもたらす。五代目山口組当時、山健組6000人強、弘道会約4000人の組員が所属していたとされ、双方は山口組内の2大派閥とされていた。特に山健組は「山健組にあらずんば、山口組にあらず」と言われたほどのブランド力を誇ったが、実態は、新規加入は山健組、シノギでバッティングすれば山健組に軍配を上げる山健組出身の渡辺芳則五代目組長の依怙贔屓が目立った。こうした現状を打開するため髙山若頭は抜擢人事による山健組の衰退を図った。山健組傘下の極心連合会会長の橋本弘文、太田会(いずれも当時)の太田守正会長を「直参」へ昇格させ、その後山健組傘下の大同会を率いていた現在NO3の森尾卯太男本部長も直参に引き上げて、山健組を2000人台まで激減させた。それだけではない。2人の後藤も葬り去っている。山口組は08年10月に定例会を開催したが、当時資金力NO1だった後藤組後藤忠政組長(山口組若頭補佐)が欠席した。「週刊新潮」は前月9月に後藤組長が人気歌手らを招いてゴルフコンペを開催したと報じたのに付け込み、叔父筋に当たる後藤組長を除籍処分にした。組織のトップである自らを小僧呼ばわりする弘道会と同じ名古屋を本拠とする山健組傘下で老舗博徒団体の多三郎一家・後藤一男総長を同じ山健組傘下の組員に襲撃させ殺害させたと言われる。組織体系を乱す邪魔者は消せということか。三代目弘道会は普通なら現在の野内正博(野内組組長)若頭に引き継がれ、直参から幹部、そして若頭補佐となることがささやかれているが、こうなると弘道会支配はより一層強まる。弘道会の勢力を縮小するとすれば、間宮誠治本部長(60:河村一家総長)を直参に引き上げ、南正毅若頭補佐(本名:篠田正樹)を若頭にするのではないか。そもそも弘道会は司忍当代(本名:篠田建市)が作った組織で、南若頭補佐は甥にあたる。弘道会一極支配がこのまま続けば、国家権力は総力を挙げて弘道会潰しに走ること間違いない。その予防処置として弘道会の勢力を維持するのか、削ぐのかが要注目だ。
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