社会•事件 3分野先進技術のお披露目「大阪万博」は一見の価値あり
3分野先進技術のお披露目「大阪万博」は一見の価値あり
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2025/04/30

温かい目で見てやってね、大阪万博、実は見どころ満載のようです

(写真 大阪・関西万博公式Webサイトより)

 「万博無用論」とか「開幕できるんかいな」などさんざん陰口を叩かれた「2025年大阪・関西万博」が4月13日に無事オープンした。大阪万博は一見の価値ありだ。ここでは、環境技術、医療技術、通信技術の3分野に5年後の日本経済を支える「成長技術」が披露されてぃる。

 前回(1970年)の大阪万博における日本からの主な出品技術は、動く歩道、リニアモーターカー、電気自動車・自転車、テレビ電話、電波時計、ウォシュレット、缶コーヒーなどで、現在の日常生活に不可欠な技術がズラリ並んでいた。今回の大阪万博の日本による出品技術は、55年前とは大違いの大型技術群が登場しているばかりか、いずれも世界をリードする標準技術候補ばかりが顔をそろえている。5年後の日本経済は、これら技術が花開き、日本経済の巨大エンジンとなるはずだ。ぜひ中国に盗まれたり、米国に邪魔されないでほしい。まず環境技術では、①CO²回収技術、②カーボンニュートラル技術、③再生可能エネルギーの3つが披瀝されている。医療技術では、ノーベル医学賞に輝いたiPS細胞を活用した再生医療の普及が注目される。京都大学とキヤノンが共同で開発したプロジェクトにより、血液検体からiPS細胞を全自動で作製するシステムが最終段階にある。この技術は、全工程の95%が自動化され、品質の均一化とコスト削減を目指している。製造コストは、従来の数千万円から100万円以下に抑えられる画期的技術で、再生医療の量産化は、今年中にも実用化の見通しが立つ。世界中の難病対策に有効であり、メガトン級の技術となること請け合いである。

 通信技術では、30年以降に実用化されるNTTが開発中の「IOWN=アイオン」が要注目だ。この技術は、光技術を活用した通信基盤で、従来の電子技術を超える性能を実現する。超低消費電力、超大容量通信、超低遅延という「超」の付く3大メリットによって、次世代通信基盤「6G」の世界標準が有力視されている。「IOWN」は、トヨタ自動車の全自動運転車(FAV)の技術開発で共闘している。またラピダスの「AI半導体」(CPUとアクセラレータを接続)の高速なデータ処理能力とIOWNの超低遅延通信技術を組み合わせることで、ロボットがリアルタイムで複雑な仕事を実行できるようになる。加えてラピダスの「2ナノ」半導体試作品は、今年7月に登場し、日本の精密機械業界は、さらなる飛躍の期待大だ。

 日本の誇る環境技術や通信技術を満載した「空飛ぶクルマ」も出品され、注目を集めている。阪万博会期中に3社が試験飛行を行う予定だ。中国も空飛ぶクルマに力を入れているが、主要部品を海外供給に依存している状況だ。「自立化」には、まずこの点の解決が必要で、現状は日本が大きくリードしている。

 

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