好評連載 椎野礼仁(しいのれいにん)の『TANKA de 爺さん』 第2回
連載•小説
2025/04/07
耳を付ける その2
さて、年齢にふさわしい「補聴器」短歌の最終回です。
耳元で誰かつぶやく 振り向けば十メートルも離れていたよ
向こう側の人の会話も拾っちゃう「プレゼンうまくやれるといいね」
補聴器の電池が切れる世界が切れる いともたやすく失う社会
耳をつけて朝が始まる あらためて積極的に生きようと思う
存外に問う人なきは気遣いか 笑ってネタにしてほしいのに
虫をつぶす そのとき虫は聞いただろう自分の命を奪う轟音
この最後の歌ができたので、このシリーズを発表してもいいかなという気になった。
それまでの十数首とガラリと視点を変えた。
どうでしょうか?
来週は、趣向を変えて、初恋ネタででもいこうかと考えています。
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