2026/08/25
長くNTTドコモを「民業圧迫」と批判してきたソフトバンク(SB)が8月4日、2026年4月~6月期の連結決算を発表した。営業利益は前年同期比4%増の3023億円で、利益規模はドコモを500億円超も上回った。
KDDI(au)は、傘下のインターネット接続事業会社ビッグローブの広告代理事業をめぐる架空取引で、330億円が外部に流出した影響の処理に大わらわだ。
SBの存在感が増しているのはPayPayとデータセンターの両部門で、これらの部門の利益は、前年同期に比べて合計271億円増となり、同社の利益を牽引している。
AIシフトを進めてきたSBは、フィジカルAIの分野でも、日本のリーダー的な動きを見せている。
6月24日に行われたソフトバンクグループ(SBG)の株主総会では、孫正義社長兼会長は「世界一のロボットカンパニーを目指したい」と宣言。SBGでは、フィジカルAI経済圏が着々と築き上げられている。
産業用ロボットの4強と呼ばれるABBのロボティクス事業買収や、ボティクス関連投資先を集約するロボHDの体制整備などを進めることで、世界でフィジカルAIビジネスを展開する算段である。
NTTグループは、20年にNTTドコモを完全子会社化したのに続き、25年にはNTTデータグループを完全子会社化し、もう一段の再編にも動いているが、ドコモがSBに水をあけられた感は否めない。(梛野順三)
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