2026/06/20
また富士通にスキャンダル勃発だ。同社は6月16日、古田英範会長(67)が辞任したと発表した。その理由を「女性に関連する不適切な行動が確認されたこと」と
説明している。この女性の属性を含め具体的な内容は明らかにしていない。同社は29日の定時株主総会で、古田氏の取締役再任を諮る予定だったが、候補者に推挙することを撤回した。
世に言う「富士通騒動」を振り返ってみる。2009年9月、同社の野副州旦(くにあき)社長が突如辞任した。が、その5カ月後に、自ら辞任を取り消すと公表。その理由を「不当な理由によって、取締役相談役の秋草直之氏(故人)ら他の役員に詰め寄られ、意思に反し辞任届を書かされた」と言い始めた。富士通お家騒動の勃発だ。
富士通のドンと言われた秋草取締役相談役が、野副氏を社長として不適切な人物とした理由は、野副氏と反社会的勢力との関係である。その人脈で問題ありとされた人物が房広治氏という73年に中国籍から日本国籍を取得した人物だった。
1959年生まれの房氏は、SGウォーバーグなど外資系金融を渡り歩き、武富士の株式売り出しなどで実績を上げた。その後、ドン・キホーテの社外取締役を務め、騒動当時は、04年に英国で立ち上げた「サンドリンガム・キャピタル・パートナーズ」というファンド会社で、日本株投資を行っていた。
この騒動で反社と名指しされた房氏も事業に打撃を受けたため名誉回復のために秋草氏ら富士通経営陣を提訴した。が。13年には敗訴が確定した。裁判所の判断は、房氏が反社かどうかまで踏み込まなかった。サンドリンガムは18年に解散している。(梛野順三)
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