AI利用で思考力低下?AIが疑問に答えた
社会•事件
2026/05/28
ICT総研の予測によると、生成AIサービス利用者は2026年末3553万人、29年末に5160万人へ拡大する。国民の2〜3人に1人がAIを利用する時代になりそうだ。利便性の次元が飛躍するが、AIにあれもこれもと任せて「思考の外注」が常態化すれば、思考力に異変は生じないのか。
DXの社会実装に取り組むエンジニアは「思考力は思考の機会を増やすことで身に付く。AIに代行させる機会が増えれば思考力が衰退することは、脳科学で指摘されている」と語る。例えば介護業界では、ケアマネジャーがケアプランをAIで作成する方式が普及しつつあり、生産性向上による業務時間短縮という成果が出ているが、AIによる文書作成はプランニングという思考過程の外注に等しい。
このエンジニアは介護事業のDXにも関わっているが、「ケアプラン作成をAIに代行させれば、経験の浅いケアマネジャーはプランニング能力が身に付きにくくなる」と指摘する。
この問題についてAIに見解を求めたところ「AIに代行させると、因果を考える力、矛盾に気づく力、違和感を言語化する力が弱ってしまう」と回答。その上で「介護分野では、AI活用教育ではなく、AI依存を防ぐ教育が大きなテーマになる可能性がある」と見通した。(小野貴史)
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