連載•小説 朝倉氏を滅ぼした信長、義弟・長政を自害に追い込む
朝倉氏を滅ぼした信長、義弟・長政を自害に追い込む
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2026/05/07

 暴風雨の中でまさかの奇襲に遭い、すでに戦意を欠いていた義景軍は自領の越前・一乗谷に向けて撤退。追撃する信長軍に死者約3000人とされる皆殺しにあう。一乗谷城を焼き払われ、わずかな手勢とともに逃げた義景は従兄弟の義鏡に襲われ自刃。義鏡は義景の首を持参して信長に降伏した。

 

越前を制圧した信長は、浅井長政を討つべく近江・小谷城に取って返し、全軍に総攻撃を命じた。秀吉はこのとき、3000の兵を率いて夜襲をかけ、京極丸を奪取し、長政の本丸と長政の父・久政の小丸(長政・久政の詰め)を分断、久政を自害に追い込んだ。

 

その軍勢の中に、秀長も将の一人として含まれていたことが記録にも残っている。

 

長政は本丸にこもってしばし抵抗を続けたが、敗勢を悟って自害を決意。家臣に命じて嫡男・万福丸をひそかに城外に逃がし、お市の方と3人の娘を信長軍に引き渡した。

 

お市は当初、それを拒否して長政と運命をともにしようとしたと言われている。しかし、娘3人の存命を望む長政の説得を受け容れた。城外まで導かれたお市と娘たちを保護したのは秀吉だった。

 

長政は家老・赤尾清綱、弟・政元らとともに最後の盃を飲み交わし、切腹した(つづく)

 

西川修一

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