2026/06/29
あと何人真摯に人と付き合える 答えは友よ吹く風の中
もう、ハハンと思っている人もいると思う。
先週のNHKカルチャーセンター青山「福島泰樹・実作短歌入門」の課題詠は「風」だった。いつものように7首連作ではなく、歌会(匿名で出された短歌の合評会)として1首を提出する。
僕は上掲首を出したのだが、この歌の仕掛けに誰も気が付かないのはショックだった。あまりにもミエミエかと思っていたのだが。
この歌は、ボブ・ディランの「風に吹かれて」のパクリである。ご案内の方には蛇足だが、「風に吹かれて」の歌詞は以下のようなものだ。
まず冒頭は
How many roads must a man walk down
Before you call him a MAN?
How many seas must a white dove sail
Before she sleeps in the SAND?
この後のもHow many ~という問いかけが繰り返される。そして最後はこうしめる。
The answer, my friend, is blowin’ in the wind
The answer is blowin’ in the wind
この構造を、そっくり借りて、「何人、人と付き合えるか」と僕なりの問いかけをし、「答えは友よ、吹く風の中」と結んだ。我ながら自然な五七五七七に仕上がったと悦に入っていた・・・のだが、10名弱の受講生の誰も、僕の仕掛けに気付いてくれなかった。
えーっ、ビートルズとボブ・ディランは世界中の誰もが知っていると思っていたのに! 年齢層で言うと、一世代、二世代は下の人たちではあるのだが。
出来れば、僕の問いかけを一連の歌詞の最後に加えて、このノーベル文学賞受賞歌手が歌ってくれたらという儚い夢はついえた。
TIMES
連載•小説






