連載•小説 第59回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん
第59回 椎野礼仁のTANKA de 爺さん
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2026/06/08

連合赤軍埋葬地(榛名、妙義)

慰霊せんとて登りたる山肌に雨の激しくわれらを阻む

山肌に不自然に土くぼみおり 埋められし魂(たま)記憶せよとか

朽ちた杭に「赤軍五番」のかすれ文字わずかなよすが 埋められし地の

五か所目という数にいまもおののいて雫に濡れる杭を見ている

われら更に老いたる後にこの杭の朽ちてしまうを誰に告げんか

 

1970年前後の学生や若き青年たちの激しい反体制運動の中で、自壊していった(とあえて言う)連合赤軍。私は今、「連合赤軍事件の全体像を残す会」の会員であり、また書籍『連合赤軍を読む年表』(ハモニカブックス刊)の編著者でもある。「連合赤軍事件の全体像を残す会」では、二、三年に一回ぐらい、迦葉や妙義、榛名の山々へ慰霊の旅に出かける。上掲歌は直近(3年前だったか)の慰霊の山行に詠った。これ以上の言葉は紡がない。

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