連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.141『好きな古典落語ベスト5~第4位』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.141『好きな古典落語ベスト5~第4位』
連載•小説

2026/09/02

 第4位

演目『代書屋』

演者・桂枝雀

 

まずは自慢話からはじめよう。

俺は17歳の時に、ライブで桂枝雀の独演会を観ている。
それが生まれて初めての落語体験だったのだが、なんとこれが、面白くなかった。

というのも、当時はダウンタウン全盛期だった為、笑いはボケとツッコミという認識で、物語の面白さがメインの落語を聴いても笑いどころが少ないとしか思わなかったのだ。
さらに、桂枝雀の明るくて派手な芸風もダウンタウンとは真逆だった為、17歳の少年に落語という芸を理解できるはずがなかった。
後年、落語好きになった俺は、28歳の時にDVDで桂枝雀の『代書屋』を聴いて大爆笑、大感動する。

だが、既に亡くなっていた為、桂枝雀を生で聴きに行くことは叶わず、17歳の時に理解できなかった自分が悔やまれた。

もしもタイムマシンがあったら、俺はあの日の客席に戻って桂枝雀をもう一度聴きたい。

そしてもうひとつ、17歳の俺に説教したい!
続いて、第3位

 

(つづく)

TIMES

連載•小説