連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.130『この世には自分に似た他人が三人いる~最終章』
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2026/07/26
俺は急にバイトをやめることになった。そうなると先日までの「・・・さん」時代が懐かしくなってきた。
あと一回だけ復活したい!そんな思いが沸々と湧きあがってきていた。
そして最後の日、俺は再び「・・・さん」に戻って参道を走った。
結果は、期待以上だった!
「おはようございます!」「おはようございます!」
俺はテキ屋さんたちに挨拶された。そこは花道のように賑やかになった。
それから三年ほど経ったある日、俺はふと懐かしくなって参道の近くを歩いていた。平安神宮の大きな鳥居が見えて来たその時、自転車に乗った男が参道の中へ走って行くのが見えた。
「えっ!」
俺は思わず声を漏らしてしまった。その男は頭からつま先まで、あの時の俺とそっくりだったからである。
俺は反射的に声をかけそうになったが、名前が分からなかった。
参道の方から
「・・・さんおはようございます!」
と声が聞こえて来た。でも、名前の部分だけはやっぱり聞こえなかった。
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