連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.118『令和のカフェは静かだ』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.118『令和のカフェは静かだ』
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2026/06/14

 令和のカフェは静かだ。そう感じたのは、最近、何軒かのカフェで打ち合わせをしたさいに、居心地の悪さを感じたからである。店内には、俺と先方の声のみが響き渡っている。特段、大きな声でもないのにである。一体なぜだと周囲を見回すと、満席にもかかわらず誰も会話をしてない。みな、スマホを見ているのだ。一人ならまだしも、カップル、友人同士、三人以上のグループも、みな、スマホを見ている。スマホを通してどこと繋がっているのだろう。あまりにも不気味な風景であった。

気付くと、俺の打ち合わせの声も段々小さくなってきていた。

令和のカフェで何か事件が起こっても、誰も人の顔を覚えてないのではないだろうか。だが、事件の直後をすぐにスマホで撮影できるので、そっちの方がいいのかもしれない。

いっそうの事、スマホ専用カフェとでも入口に書いて欲しい。いや、ネットカフェと呼んだ方がいいか。おいおい、ネットカフェって既にあるじゃないか!

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