連載•小説 連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.116『近頃の若者は』
連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.116『近頃の若者は』
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2026/06/08

 「近頃の若者は」などと、とうとう俺も愚痴る年齢になってきた。来年50歳を迎える俺だが、最近の若い奴らは、とにかく遅い。まず、歩くのが遅い!よく遭遇するのは電車の乗り降りの時である。やけにノロノロしているから一瞬、ジジイかと思ってよく見たら、背筋まっすぐニキビまっすぐのティーンエージャーだ。ジジイならまだ身体が半分に折り曲がっているから前方確認ヨシで安全であるが、あんな姿勢で目の前を歩かれたら視界をふさがれて危険だ。俺はヘルニア持ちだがお前らよりも歩くのは早いぞ。

次に、話すのが遅い!「あのぅ~」とか「てか~」とかモタモタ喋るんじゃない!そのうち唇がくっつくぞ。

そして最後は、食べるのが遅い!牛丼一杯に何分かかってるんだ。早い安い美味い+遅いってなんなんだ!居眠りしながら食べてる赤ちゃんの方がまだ早いぞ。

これだけ遅いと一日があっという間に終わって、いつか俺の歳を追い越すんじゃないかと心配である。

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