2026/04/22
風雲急を告げた、6月20日の勧告前後の三栄建築設計の社内外の動き――クーデターの存在①
今回はいったん訴訟のことを離れて、21年9月に警視庁が捜査に乗り出してから、22年6月20日に東京都公安員会が勧告を行った後までの三栄建築設計の急激な動きについて注目したい。果たして、何が起こっていたのか……。
22年11月1日、小池信三が代表取締役を辞任、代表取締役専務の小池学が代わって社長に就任した。副社長が吉野満。この頃社内は、水面下でこの2人の〝小池派〟と、本件訴訟で被告として登場する取締役の千葉理恵、吉川和男そして独立社外取締役の池内稚利で対立していた。
小池はと言えば、あくまで解体工事でS組長が介在することの「指示と了承」はしていないつもりだった。だからいくら22年9月12日に警視庁が小池に対し、S組長に利益供与を行い、水増し工事代金分を支払うことで会社に損害を与えたとする会社法違反(特別背任)の容疑がかけられていようと、あらぬ疑いであって、遅かれ早かれ容疑は解かれるはずだと考えていた。そして、晴れて社長に復帰する予定でいた。
だが6月20日に東京都公安委員会から反社条例に基づいた勧告が行われると、形成は一気に反小池派に傾いた。しかも反小池派は、おそらくは当局と内通していたようなのだ。というのも、勧告が行われた直後、池内と千葉の反小池派は、小池派の小池学と吉野の取締役の辞任届を用意していたからだ。2人は辞任届に署名するよう、池内、千葉に迫られたという。
代表取締役は、役員会で解任決議がなされれば辞任せざるを得ない。だが取締役の辞任は、株主総会で決せられる。だからこの時点で小池学は取締役を辞任する必要はなかったのだが、強いられるまま辞任届けにサインをしてしまった。後に撤回を求めたようだが、時既に遅しで、取り合えてもらえなかったようだ。
そしてそこにクーデターの意図を読み取れば、一連の流れに合点がいく。最初から小池派一掃の意図があったとすれば……。・・・・・・⑬に続く。
(本誌・第三者委員会問題追及班)
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