2026/07/11
SNSでやせると評判のマンジャロ。医師でもないインフルエンサーの過剰な宣伝に薬事法違反ではないかと炎上している。人気番組『LAST CALL』に審査員として出演するキャバ嬢のゆいぴすが、自身のSNSで糖尿病治療薬「マンジャロ」についての発言を謝罪した。
マンジャロは血糖値を下げる一方で、嘔吐や下痢、食欲減退などの副作用がある2型糖尿病などの治療薬。ダイエットのため自由診療で処方する医療機関もあるが、厚生労働省は、適応外使用に関して注意喚起を行っている。
しかし糖尿病薬といえども体重を落とす目的で処方されるため、痩せる効果はあながちウソではない。それに深刻な副作用が少ないため、使用を続ける患者も多い。ただ宣伝されているほど劇的な効果があるかといえば、少ししか体重が落ちていない人もそれなりにいる。
本人の意志というより家族の要望によって体重を減らす決断で服用する患者が多いことが原因の一つだろう。そんなこともあり行政が警告するほど危険な薬物ではない。
そのため利益を求めてマンジャロを販売する医師がいても不思議ではない。人気があるのがマンジャロとメトホルミンだ。マンジャロは痩せる効果が高いのと利益が見込めるため、宣伝する医師も多くいる。
しかしメトホルミンは安いにも関わらず、様々な薬効がある。がん抑制効果があるという研究結果も多い薬だ。このメトホルミンは細胞のエネルギーセンサーを活性化。これにより、がん細胞の成長に不可欠なインスリンや血糖値が低下し、炎症などが抑制されるという。
さらに米ミネソタ大学医学部などが「メトホルミンが新型コロナの後遺症を防ぐのに有用である」と発表。オーストラリアのニューサウスウェールズ大学ガーヴァン医学研究所による別の研究では、メトホルミンに認知機能の低下を遅らせる作用がある可能性を示唆。
安全性の高い薬については副作用の高い糖尿病薬とは明らかに違う。行政の「糖尿病薬」という杓子定規のような取り締まりに怯えるより、人体と物質の不思議な関係について学んでくほうがはるかに大切ではないだろうか。(早見慶子)
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