2026/05/25
認知症で行方不明になったとして届け出のあった人が、2024年は全国で1万8121人に上り、統計の始まった2012年と比較して約2倍に増加したことが警察庁のまとめでわかった。警察庁の追跡調査によって、2025年末時点でも1万8121人のうち171人が未発見のままだったことも判明。認知症の高齢者が一人で外出して行方不明にならないよう、行政が対策を講じ、地域一帯となって未然防止を図ることが求められる。
■2024年は1万8121人が行方不明
警察庁は、認知症の行方不明者が後を絶たないことから、2012年に正式な統計を開始。行方不明者のほか、発見された人数や発見に要した期間などについてデータを集約している。
2024年に行方不明となった1万8121人のうち、同年中に見つかった人は1万6877人に上り、そのうち亡くなった状態だったのは491人だった。家族が届け出を取り下げるなどした人は480人で、残る273人は発見されていない。
認知症で行方不明になる人の場合、普段から買い物や散歩のため一人で外出できているケースが目立つ。重度の認知症ではなくても、行方不明になりうることは、家族も含めて社会の中でもっと広く周知されるべきだ。
■身近な自治体で
普段の外出時に地域の中でどういうつながり、関わり合いを持っているのか。家族が認識しておくべきなのはもちろんだが、行政でも可能な限り把握した上で、万が一の際の情報網を構築しておく必要があるだろう。
認知症は、いつどういう形で発症するかわからない。高齢の家族を抱える人ら多くの国民にとって、無関係な問題ではない。
政府は認知症家族の支援など対策に乗り出しているが、市民らにとってもっと身近な地方自治体こそが、認知症の行方不明者を出さないよう、実効性のある対策を進めていくべきだ。(桜田亮)
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