医療•健康 政治•経済 1日8時間以上の「座りすぎ」で医療費は増大
1日8時間以上の「座りすぎ」で医療費は増大
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2026/05/25

 人口10万人当たりに換算すると、100歳以上人口が全国平均に約3倍に上る京丹後市の高齢者は、座位行動(起きている時間に座位、半臥位、臥位などで過ごすこと)の時間が他の地域に比べて短い――この生活様式は、京都府立医科大学と京丹後市の調査で明らかにされている。長時間の座位行動が、循環器疾患、糖尿病、がん、認知症、うつ病などの慢性疾患と関連することは様々な研究で報告されているが、5月12日、医療費への影響が発表された。

東京都健康長寿医療センター研究所の光武誠吾研究員と早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授らの研究グループによると、座りすぎ(1日8時間以上の座位行動)が慢性疾患を通じて及ぼす経済的負担は、直接医療費と間接費(就労や生産活動の損失)を合わせて年間約2825億円である。

直接医療費を疾患別にみると、総費用では座りすぎに関連する循環器疾患の負担が大きく、外来医療費では糖尿病、入院医療費では認知症の負担が最も大きかった。光武氏は「職場や地域で長時間座り続けにくい環境を整えることや健診や保健指導の中に座位行動対策を組み込むなど、社会全体で座りすぎの少ない生活を送れる仕組みを作ることが重要」と指摘する。(小野貴史)

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