2026/04/18
今まで植物は生命でありながら、思考する存在とは考えず、食料や鑑賞する存在として人間と共生してきた。しかし、本当にそれだけの存在だろうか。かつて植物の意識を研究する人間がいた。1974年にP.トンプキンス, C.バードだ。サボテンに電極をつないで、電圧の変化を観察するとナイフで傷つけたり、火をつかえたりすると恐怖で大きく反応するという。また心で火をつけようとしても恐怖で反応することまで語られていた。
その後さまざまな人たちが植物について研究をしている。植物の言葉を使って話し合っていることがわかってきた。成長するだけではない。地中の根は適格に養分をキャッチし、微生物とも交信する。石やコンクリートなど障害物があれば、避けて根をはり、バランスをとるため、方向を考えて枝を伸ばしていく。
今回はその中でもヒマワリの知性について研究しているの、ゾーイ・シュランガーを紹介しよう。彼女はアトランティック誌記者で、Quartz誌とニューズウィーク誌でも環境問題を担当している。彼女が出版した書籍『記憶するチューリップ、譲りあうヒマワリ』は植物の知性について詳しく述べている。
近親のヒマワリを並べて植えると、お互いに日陰を作らないように茎を曲げる。地下でも栄養豊富な場所を避けるように根を張り、競争を回避するのだという。「譲りあい」という高度な社会性がヒマワリに備わっていると可能性があるというのだ。
また雑草などほかの植物に対して、化学物質を放出し、発芽を抑制する仕組みがあるという。自分たちの種が生きやすいように成分を調整しているに違いない。まだヒマワリがどのように互いの距離を認識するのかなど分からない点も多い。だが、植物の社会性という新しい概念が、徐々に確立している様子がいきいきと伝わってくる。夏の陽射しの中で太陽に向かって伸びていくヒマワリ。その知性を感じ取ってヒマワリを観察すると楽しく時が流れていくに違いない。(早見慶子)
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