2026/07/25
年をとってくると近くのものが見えにくくなるため、ついつい遠ざけて見てしまう。生活する中で人間は遠くのものを見たり、近くのものを見たりするため、焦点を合わせる必要がある。特にスマホを見ることが増えた現代。そのスマホで受け取る通知の数は1日平均80件にも及ぶという。
そういう時代だからこそ、様々な場所に視線を動かす必要性が増している状況だ。あちこちに移動する視線。運転時のカーナビと車外をほぼ同時に見たり、目的地を目指して歩きながらスマホで地図を確認したりするシーンはビジネスでは欠かせない。なんと人間の目は1日に10万回以上も視線移動を繰り返しているという。
そんな中で今までの遠近両用レンズは境目があり、遠くのものを見るときのレンズと近くのものを見るレンズは違う部分で見ることが一般的だった。つまり人間の側に見る位置をコントロールすることで見えやすくする。そのため、位置がずれるとぼやけてしまう。
そこで登場したのがVarilux XRだ。もちろん今までもAIを搭載した累進レンズは開発されていた。しかし満足度が今一つであったのも事実だ。縦横という直線的な動きをベースにしていたため、実際に視線の移動に追い付いていなかったという。いろんな方向に瞬時に動く人間の目の動き。その動きに対応したレンズを作ろうとしたのがXRシリーズだ。
実際に使った人の感想ではXRシリーズのレンズを入れたメガネを掛けて生活していると、遠くを見るとか、近くを見るということを、ほとんど意識しないでもよくなったことを実感できたという。
その秘訣はAIの機能だ。これまでのデータに加えて、その人のデータを個別にAIに入れる事で、膨大なデータから最適な設計を導くことができるという。これらのデータから、装用者の視線移動をAIに予測させるという。年をとって視覚が戻れば、転倒の心配もなく、本も自由に読めるし、スマホからの情報も自由に閲覧できる。いつまでも若々しくいられる時代はもうそこまで来ている。(早見慶子)
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