2026/08/01
男女平等が叫ばれ、職場でも女性が活躍できるようになった今日。それでも医学的には男性と女性の性差がある。特にED(勃起不全)は男性特有の悩みだ。これまで仕事を休んでまで医師に相談にできずに海外から輸入したりしていた男性にとって薬局で手軽に買うことができるようになるという。
今年(2026年)7月31日、PDE5阻害薬タダラフィル10mg(商品名シアリス)がED治療薬として日本で初めてのスイッチOTC医薬品(要指導医薬品)として発売される。 すでに海外ではED治療薬がOTC化されている国がある。もちろん薬剤師の管理下での販売だが、予約して診察を受けるより簡単なため親しまれてきた。
その代表的な国がイギリス。2018年にシルデナフィル50mg、2023年にタダラフィル10mgがOTC化された。英国以外にも、ニュージーランドやポーランドも同様にED治療薬がOTC化されている。米国ではOTC化の検討が続けられているが、米食品医薬品局(FDA)は同薬のOTC化を現時点で承認していないという。日本は英国に続く数少ないOTC導入国であり、アジアにおいては先進的な取り組みだ。
ED治療薬に不安を抱く人も多いが、適切に使用すれば、安全な薬である。PDE5阻害薬の中でタダラフィルがOTC化されたのは、安全性と利便性が高いことが理由だ。この薬は投与後36時間効果が継続する長時間作用型であるため、服薬時間を厳密に意識する必要が小さくてすむ。
さらに食事の影響を受けにくく、自然なタイミングで性生活を送れる点も特徴だ。タダラフィルは発売から20年以上が経過し、世界中で膨大な使用経験が蓄積されているため、安全性も十分に確立されている。代表的な副作用は頭痛、潮紅、鼻閉、消化不良などだが、多くは軽度かつ一過性に過ぎない。
もちろんEDの原因は男性更年期、精神的要因だけではない。心筋梗塞や脳卒中などの心血管系の病気をかかえていることもあるので、薬剤師と相談して購入すれば、必要に応じて診察を促してくれる。忙しい人には医師に相談する前に薬局で相談する道が開けたことになる。(早見慶子)
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